【S23 ダブル 最終496位】追い風ザシアン構築
【S23 ダブル】 追い風ザシアン構築 ポケモン剣盾
はじめまして、こんにちは。
アマヒコ(@amahiko_poke)と申します。
最終496位と、目標にしていた500位以内に入れたので、記録用として構築記事を書いていきます。参考になるかは分かりませんが見ていただけると幸いです。
⭐構築経緯
以前からザシアン構築を使っていましたが、カイオーガや黒バド構築が辛く、どうにかならないかと考えていました。
カイオーガは化身トルネロスの追い風サポートがあり、黒バドはエルフーンの追い風サポートがあります。
そのため、相手に先手を取られ高火力のワザで壊滅的な被害を受けるという点で不利な立ち回りを強いられていました。
そこで、こちらも化身トルネロスとレジエレキを入れて、カイオーガや黒バドの上から攻撃すれば勝てるんじゃないかと思って構築を組み始めました。
ザシアンを追い風で活かす場合、障壁になってくるのはスカーフエンテイやガオガエンで、これらのポケモンを裏まで圧力をかけて見れる第2のエースとしてウオノラゴンを採用しました。ウオノラゴンはカイオーガに耐性があり、雨下のエラがみでほぼ全てのポケモンを倒せるため、カイオーガメタとしては最適だと思って採用しました。
カイオーガ対策にはゴリランダーがいますが、相手のアマージョに弱く、結局カイオーガに上から行動させる他、グラスフィールドにただ乗りされ、グラススライダーでレジエレキが縛られるため、採用を見送りました。
そして、白バドやモロバレルを見れるよう挑発ガオガエン@防塵ゴーグルを採用し、ガオガエンだけではトリックルームを活かしてくるネクロズマやディアルガなどの構築に対してトリルターンをしのげないため、リフレクターとバークアウトが使えるスイクンを採用し、構築が完成しました。
⭐個体解説
1.ザシアン
H199(252)-A194(212)-B135-C-D135-S164(44)
性格:意地っ張り
特性:ふとうのけん
持ち物:くちたけん
調整
S:最速コジョンド抜き抜き
H:全振り
A:残り
追い風を前提で構築を組んでいるため、Sは最低限抜かなければならないコジョンド抜きを抜く調整に止めて、残りをHとAに振っています。Aに大きく振ることによって、ザシアンの火力不足を感じることはありませんでした。ワザ構成の聖なる剣の枠はじゃれつくとの選択です。水ウーラオスやレジエレキを考えるとじゃれつくの方がいいですが、ナットレイが重いのとレジエレキは味方のエレキネットや凍える風で削りを入れてから攻撃することが多かったため、聖なる剣で事足りました。水ウーラオスはよく選出する化身トルネロス、レジエレキ、ウオノラゴンの3体が有利を取る盤面が多く対処にはあまり困りませんでした。
2.化身トルネロス
H155(4)-A-B90-C177(252)-D100-S179(252)
性格:臆病
特性:いたずらごころ
持ち物:きあいのタスキ
調整
C:全振り
S:最速
追い風で上からザシアンやウオノラゴンを通していく構築のため、多くの試合で選出しました。
Sラインは相手の最速化身トルネロスの挑発を意識して最速にしました。
ワザ構成のエアスラッシュの枠は暴風やヘドロ爆弾と候補でした。主な仮想敵がゴリランダー、エルフーン、モロバレルで飛行ワザが必要となるためヘドロ爆弾は不採用としました。エアスラッシュで準速アマージョ抜きゴリランダーや、最速アマージョ抜きゴリランダーをグラスフィールド込みでだいたい確2をとれるため、同じ確2にしかならない暴風の採用を見送りました。
凍える風は化身ランドロス、霊獣ランドロスに対して有効となった他、エルフーンの追い風ミラーに対して、凍える風から入ることで追い風ターンを後発で出すこともでき構築の要のワザとなりました。
また凍える風を持っているおかげで、相手パーティに化身ランドロスがいても、初手にザシアンと化身トルネロスの並びを選出できる点が強かったです。
3.ガオガエン
H171(4)-A135-B110-C-D142(252)-S123(252)
性格:陽気
特性:威嚇
持ち物:防塵ゴーグル
調整
S︰最速
D︰全振り
【HDライン】
・C217最速黒バドレックス@珠のアストラルビットを低乱数3(ほぼ3耐え)
【Sライン】
・追い風時は最速黒バドレックス抜き。
※多くのガオガエンやゴリランダーに対して先手をとれました。
白バド軸やゼルネアス構築、トリル構築に対して選出することが多かったです。最速にすることで多くの猫騙し持ちに対して上から猫騙しで縛ることができた点が強かったです。最初はSを最速にした後、残りの努力値をHに振り切っていましたが、黒バドへの後出しが安定しないという欠陥に気づいたので、残りの努力値は全てDに振り切りました。
ワザ構成の挑発はモロバレルを仮想敵として採用しました。ゼルネアス構築や白バド構築、イベルタル構築などでよく採用されてるモロバレルのキノコの胞子と怒りの粉を止め、味方のポケモンを動きやすくさせた点で挑発の採用は良かったと思います。
ワザ構成の地獄突きは黒バドへの打点として採用しました。黒バド軸へガオガエンを絶対に選出するというわけではないですが、選出したときは追い風ターン中に黒バドを倒す必要があるため、地獄突きは外せませんでした。
地獄突きと挑発の採用で、捨てセリフの枠が足りませんでしたが、後述のスイクンのリフレクターとバークアウトのおかげで捨てセリフ分の耐久はカバーできており、捨てセリフの必要性をそこまで感じなかったので、このワザ構成で良かったと思います。
4.スイクン
H207(252)-A-B135-C110-D177(204)-S(52)
性格︰穏やか
特性:精神力
持ち物:たべのこし
調整
【Sライン】
・追い風時、最速黒バドレックス抜き
H︰全振り
D︰余り
対トリル構築への要となるポケモンです。
白バド軸には絶対選出しました。ガオガエンがHB無振りの個体を使っており、白バドへの耐久ラインがギリギリになるため、足りないBをリフレクターを採用することで補いました。リフレクターの採用により、スイクン、ガオガエン、ザシアンの3体で白バド・モロバレル・コータス・ミミッキュという並びに対してトリルターンを枯らして、ザシアンやガオガエンで仕留めるという立ち回りができました。
また、ザシアン軸やカイオーガ軸へ選出することもありました。追い風やリフレクター、バークアウトがあるので、選出したときは必ず役割を全うしてくれました。
5.ウオノラゴン
H165-A134(188)-B120-C-D109(68)-S139(252)
性格︰陽気
特性:がんじょうあご
持ち物:命の珠
調整
【Sライン】
・追い風時、最速レジエレキ抜き
【HDライン】
・C167控え目レジエレキ@磁石の10万ボルトが最高乱数以外耐え。
・C167控え目レジエレキの雷が18.8%の低乱数1。
・C222控え目カイオーガの冷凍ビームが確定3 (2耐え)。
・C222控え目カイオーガの雨下の根源の波動(21.2%~25.4%)+C177臆病化身トルネロスの暴風(61.8%~72.7%)を確定耐え。
・C217最速黒バドレックス@珠のアストラルビットを確定耐え
【Aライン】
・晴れ下のH無振りエンテイへ、先制エラがみで確定1。
・晴れ下のH252振りグラードンへ、先制エラがみで72.9%~87.9%
・H252振りザシアンへ、先制エラがみで62.5%の中乱数1。
・雨下のH無振りカイオーガへ、先制エラがみで81.3%の高乱数1。
・雨下のH無振りアマージョへ、先制エラがみでを確1。
・H無振りムゲンダイナへ、サイコファングで67.5%~80.5%のダメージ。
ほぼ全ての構築に対して選出しました。構築のパワーとなるポケモンです。
ザシアンが辛いエンテイや化身ランドロス、カイオーガのようなポケモンに大きく圧力をかけていける点が強かったです。
ワザ構成は、エラがみと守るが確定で、後述するグラードン・フシギバナ・エンテイの晴れパをメタるためにサイコファングを採用しました。また、サイコファングは構築的に重いムゲンダイナを大きく削るワザとしても役立ちました。残りの1枠はゴリランダーを意識して氷の牙にしました。エラがみに対して受けだしてくるゴリランダーは、次のターン、グラススライダーを選択することで、先制できない威力の下がったエラがみを耐えることができますが、それを読んで氷の牙を打つことでゴリランダーを倒すことができます。
Sは追い風下で最速レジエレキを抜くために、最速以外はできませんでした。
6.レジエレキ
H173(140)-A-B74(28)-C131(84)-D99(228)-S246(28)
性格:臆病
特性:トランジスタ
持ち物:こだわりスカーフ
調整
【HBライン】
・A182陽気悪ウーラオス@鉢巻のふいうちを確定耐え。
(※A200意地っ張り悪ウーラオス@鉢巻のふいうちは50%の中乱数1。)
・A194意地っ張りゴリランダー@チョッキのグラススライダーを確定耐え。
(※A194意地っ張りゴリランダー@きせきのタネのグラススライダーは56.3%の中乱数1)。
・A183意地っ張りエンテイの聖なる炎+火傷ダメージをだいたい耐え。
→80.3%〜95.3%+火傷ダメージ
【HDライン】
・C217最速黒バドレックス@珠のアストラルビットを確定耐え
【Sライン】
・S1下降後に最速スカーフ水ウーラオス抜き
(S1下降後に最速スカーフカイオーガも抜いてる)
・追い風下の最速エルフーン抜き
【Cライン】
・H4振りカイオーガに雷で25%の低乱数1
カイオーガ軸、黒バド軸にはほぼ選出していました。
Dラインは黒バドのアストラルビット耐えまで振っており、Bラインもゴリランダーのグラススライダーを耐えるので、対面で動かしやすく、構築のS管理をするのに非常に役に立ちました。相手のレジエレキ・カイオーガに対してエレキネットをされても上からエレキネットや雷を打てるため、トルネオーガ軸に対して上から圧力をかけることができました。
⭐選出と立ち回り
🔵対トルネオーガ
先発→化身トルネロス、レジエレキ
後発→ザシアン、ウオノラゴン
【有利】
相手の初手がトルネオーガの場合は追い風+雷で入ることが多かったです。カイオーガがスカーフの場合でも、追い風ミラーならレジエレキが先に行動することができて有利です。相手の化身トルネロスが凍える風から入ってきた場合は、次のターンこちらも凍える風を打てばS関係に問題はありませんでした。レジエレキの攻撃で削れたカイオーガは根源の波動を打つしかないので、後発にウオノラゴンを控えていればカイオーガの攻撃を耐えながら後始末ができて、残りのポケモンはザシアンで有利を取れて倒していけました。
🔵対黒バドレックス
など。
先発→化身トルネロス、レジエレキ
後発→ザシアン、ガオガエンorウオノラゴン
【五分五分】
追い風ターン中に黒バドを倒しきれれば勝ち。選択を誤るとすぐに全滅しました。
レジエレキとウオノラゴンは黒バドのアストラルビットを一度は耐えれるように調整しているので一回は突っ張ることができます。
相手の初手が黒バド+トゲキッスの場合は凍える風やエレキネットで黒バドのSを下げつつ、HBトゲキッス@リリバをザシアンのきょじゅうざん圏内に入れることを目標にしました。
相手パーティにエルフーンがいる場合は、追い風ミラーで負けないために、エルフーンを倒すことを第一優先にしました。エルフーンを倒しきれない構築へは、4体目にガオガエンを選出し、化身トルネを温存する立ち回りをしました。
🔵対グラードン構築
など。
先発→化身トルネロス、ウオノラゴン
後発→ザシアン、スイクン
【有利】
ウオノラゴンの先制エラがみで、晴れ下のH無振りエンテイを確1にでき、H28振りのフシギバナに対してサイコファングで確1が取れるため、ウオノラゴンが刺さっていて有利です。流行中の晴れパのフシギバナは晴れの追い風下でウオノラゴンが先制できることが多かったです。初手で多くのフシギバナをサイコファングで嚙み散らかしてきました。
ポリゴン2の処理が少し重いですが、スイクンのリフレクターとバークアウトを活かしてウオノラゴンとザシアンをの試行回数を稼げればグラードンに抗うことができて何とかなりました。
相手パーティにヌケニンがいるときはザシアンの選出を控えて、ガオガエンを選出しウオノラゴン以外のポケモンがヌケニンに打点があるようにすることもありました。ウオノラゴンで圧力をかけ、スイクンで場を整えれるのでグラードンエンテイ構築に対しては比較的安定して立ち回れました。
🔵対ザシアン構築
など。
【五分五分】
選出は特に決まってませんが、相手パーティにオーロンゲがいる場合は電磁波を防ぐことが厳しいため、スイクンのリフレクターや追い風を積極的に使っていました。相手のザシアンはD方面に厚い個体が多くHやBに薄いため、ウオノラゴンの先制エラがみで一撃で落ちていくシーンが多く見られました。
🔵対ザシアン+ゴチルゼル構築
など。
【不利】
ガオガエンがHBに薄く、捨てセリフも蜻蛉帰りも持っていないため、相手にやりたい放題されます。ゴチルゼルの催眠術を避けた上で、ザシアンの交代読みをしなければならない盤面が多く、非常に厳しかったです。
🔵対白バド構築
など。
先発→スイクン、ザシアン
後発→ガエン、化身トルネロスorウオノラゴン
【有利】
スイクンでリフレクターを貼りつつ、ガオガエンの後出しで威嚇を入れ、トリルターンを稼げば安定して勝つことができました。4体目は相手の構築にコータスがいる場合はウオノラゴンを選出し耐性受けをして、トリルターンを稼ぎました。それ以外の時は10万馬力を無効にできる化身トルネロスを選出し、きあいのタスキや守るで相手のトリルターンを稼ぎました。ザシアンが盤面にいない状況でトリックルームのターンが切れそうなとき、白バドは2回目のトリックルームを貼ろうとしてくるので、ガオガエンで挑発を入れればトリルを防げました。この動きはあまり読まれず刺さりました。
また、相手パーティにSの早いポケモンがいない場合、白バドは鉄壁を積んでくる可能性が高いので、それに対してもガオガエンの挑発は有効に働きました。
🔵対ゼルネアス構築
など。
後発→ザシアン、刺さっている4体目
【微有利】
化身トルネロスで追い風をして、ザシアンで上から倒すのが理想ですが、実際にはモロバレルの存在で追い風ターンは切らされるため、化身トルネロスの凍える風を2回入れて、ジオコントール後でもザシアンが上から倒せるよう立ち回りました。モロバレルに対してガオガエンが挑発を入れ、フレアドライブや化身トルネロスのエアスラッシュでザシアンのきょじゅうざん圏内に入れれば妨害を受けずに回すことができました。
🔵対ホワイトキュレム構築
など。
選出→ザシアンなど。
【不利】
ホワイトキュレムに打点があるポケモンがザシアンしかいないため、非常にシビアな立ち回りになりました。スイクンのバークアウトでCを下げつつザシアンが大地の力で縛られないように注意して立ち回りました。
🔵きついポケモン・構築
ホウオウ+トリトドン
トリトドンに対して有効打を持ったポケモンがおらず、ザシアンで剣舞を積むしかありませんが、ホウオウの聖なる炎の火傷が危険で隙を作るのが難しいです。選出はザシアン、スイクン、ガオガエン、レジエレキとなることが多く、スイクンがいない方向に大地の力が一貫するのがきついです。トリトドンは自己再生を覚えていることが多く、TODに持ち込むのも厳しいです。
⭐終わりに
カイオーガ軸に対してザシアン軸は不利を取りますが、構築単位でトルネオーガに強い構築を作れたので満足しています。
ザシアンとウオノラゴンは攻撃の相性が非常によく、追い風やエレキネットで上から攻撃できるようにしてやれば、相手に相当な圧力をかけることができて楽しかったです。特に命の珠を持ったウオノラゴンの先制エラがみの威力はすさまじいもので、ザシアンやアマージョをワンパンしたり、カイオーガをほぼひん死に持っていく火力は病みつきになりました。
最終で500以内に入れたのは今回が初めてだったのでとても嬉しいです。
シーズン24はルールが変わり同じ構築は使えませんが、リザバナグラードンが流行るなら、またウオノラゴンや化身トルネロスを活かした構築も考えていきたいと思っています。