【S25 ダブル 最終393位】サイチェン・ホワイトキュレム構築
【S25 ダブル 最終393位】 サイチェン・ホワイトキュレム構築 ポケモン剣盾
はじめまして、こんにちは。
アマヒコ (@amahiko_poke) | Twitterと申します。
12月と年末と年始は仕事で忙しかったですが、最終393位と目標の500位圏内には入れたので、記録用として構築記事を書いていきます。参考になるかは分かりませんが見ていただけると幸いです。
⭐構築経緯
もともとザシアン構築を使っていましたが、ザシアンが動きにくい構築が増えてきて伝説枠を変更しようと思いました。キツいと思った構築は以下のようなものです。
・白バドモロバレル+レジエレキ悪ウーラ
・リザバナグラードン構築
・カイオーガ構築
など。
特にカメックス入りザシアン構築、レジエレキ悪ウーラ入りのスイッチトリル白バド構築はよく当たるようになったため、それに強い伝説枠が欲しいと思うようになりました。
そこでヒートロトム、トリトドン入りザシアン構築に強い枠としてホワイトキュレムが候補に挙がりました。また、カイオーガにタイプ的に強いことも採用した理由です。キュレムは白バドには有利ではないけど、ダイドラグーンでAを下げることができることから不利にはならないだろうと思い、ホワイトキュレムを伝説枠に採用しました。
🔴追い風エルフーンを使う戦略→見直し
キュレムの取り巻きとして、ワザ範囲の広いキュレムが上から殴れるよう最初にエルフーンを採用し、追い風パーティーにしようと思いました。エルフーンはキュレムが苦手な悪ウーラオスに強い点も採用したポイントです。
しかし、追い風しても不十分だと感じる点が多く、追い風で攻める戦略を見直しました。
不十分だと感じた点は以下のようなものです。
・キュレムが命の珠を持っていても大地の力でHザシアンを確1にできないのに、こちらはきょじゅうざんで確1を取られる。
・悪ウーラオスがタスキを持っている可能性が高く、ダイアイスを切ることを強要される他、キュレムが大きく削られたら他のポケモンに縛られる可能性が高いこと。
・追い風枠のエルフーンが相手のダイジェ持ちに隙を見せてしまうことが多く、キュレムの負担が増えてしまい、キュレムが倒されると攻撃速度が落ちて不利になる。キュレム自身はダイジェを使えない。
これらの問題から追い風で攻めていくスタイルは見直すことになりました。
🔴黒バドザシアン対策にガオガエンを使う→ヒートロトム、オーロンゲへ変更。
キュレムを使うに当たって、黒バドやザシアンへの対策として汎用的に強いガオガエンを最初に採用しました。威嚇込みでザシアンのきょじゅうざんをキュレムが耐えるようにHB調整をしていた時期もありましたが、キュレムが上から殴られることが多く、耐久調整はあまり意味をなしませんでした。黒バドに対してガオガエンは有利ですが、ガオガエン単体では、レジエレキや悪ウーラオスなどに縛られてしまい、結局キュレムも相手の黒バドと取り巻きに縛られて立ち回りが窮屈になるため、ガオガエンはすぐに解雇になりました。
ガオガエンの代わりに候補になったのはヒートロトムとオーロンゲです。
まずヒートロトムはザシアン対策枠として候補に挙がりました。
サイドチェンジがあることでキュレムがザシアンのきょじゅうざんを回避することができ、キュレムの行動回数を増やせた点が評価できました。サイドチェンジしないでオーバーヒートと守るを選択することもでき、またザシアンの身代わり搭載率が低いこともあり、非常に強い動きが取れたと思います。
サイドチェンジはあることが相手目線から見えていても、サイドチェンジをされない読みで行動する方が安定を取れるため、相手はサイドチェンジをしてこない読みで行動してくることが多く、五分以上の有利を取ることができました。
続いて、黒バドに対してオーロンゲを使うことを試してみました。
光の壁と電磁波を持つことで、ガオガエンと違い確実に役割を遂行できる点を重視しました。また悪ウーラオスにソウルクラッシュで打点を持てる点も良かったです。あと、キュレムはカイオーガに有利ですが、追い風カイオーガに何度も潮吹きを連打されると構築単位で不利を取るため、それを緩和できる光の壁を持ったオーロンゲは非常に有用に働きました。
🔴レジエレキの採用
追い風を使う当初はレジエレキを使おうとは思っていませんでしたが、追い風もトリルもなくサイドチェンジだけではザシアンや悪ウーラオスに不安が残るため、上から高火力とエレキネットで縛れるレジエレキを採用しました。
ザシアン方向に珠ダイサンダーとキュレムのフリーズドライを集中することで、ザシアン引き霊獣ランドやトリトドンも一貫して倒せる動きが強いと感じました。
🔴ゼルネアス対策
キュレムを使っていて伝説枠で最も厳しいと感じたのがゼルネアスです。ジオコントロールを積まれてマジカルシャインを打たれるだけでキュレムを含め、ヒートロトム、レジエレキ、オーロンゲとこの構築のポケモンが簡単に倒されるため、対策が必要になりました。そこでメタグロスを採用しました。
🔴セキタンザン対策
セキタンザンへの対策も必須でした。
キュレムを使っているので、高速・高火力の岩タイプはかなり厳しいです。
蒸気機関と弱保発動で高火力の岩技を押し付けられているだけでパーティが半壊するほか、裏にザシアンまでいるとかなり厳しいので、対策する必要がありました。
ドラパセキタンザンを対策するために、追い風エルフーンと控え目珠ドラパルトのダイストリームで相手ドラパに波乗りさせる前にダイストリームでダイマセキタンザンを倒すことを最初考えていました。ただし、前述のように追い風があまり強いと思わなくなったのと、ドラパルトを採用すると枠的にゼルネアスの対策枠がなくなってしまうことから、ドラパルトは途中から解雇になりました。また、水ウーラオス+セキタンザンのようなアクジェ蒸気機関も対策する必要があることに気づき、見直すことになりました。
そこでメタグロスの努力値・ワザ構成とオーロンゲのワザ構成を考えて、ドラパセキタンザンとアクジェセキタンザンを対策することを考えました。
【 1 】水ウーラオスのアクジェ起動のセキタンザン
オーロンゲに猫騙しを採用、メタグロスに思念の頭突きを採用し、猫+思念の頭突きベースのダイサイコで水ウーラオスを初手ターンで倒し、セキタンザンの弱点保険に触れさせない立ち回りをしました。そうするとセキタンザンのCとSが上がっていないので、オーロンゲもメタグロスも攻撃を耐えることができ、ダイバーンをメタグロスに打ってきた場合は、メタグロスの弱保を起動できるため、次のターンダイアースでダイマセキタンザンを縛れることになりました。
【 2 】ドラパセキタンザンに対して
オーロンゲに電磁波を採用し、メタグロスを電磁波で最速ドラパ抜きまでSを振りました。
オーロンゲの電磁波をドラパルトに入れることで、ドラパより先にメタグロスがダイアースをダイマセキタンザンに打ちます。これでは倒しきれないですが、ドラパルトの波乗りでセキタンザンにとどめを指す立ち回りをとりました。
H無振りセキタンザンに対して、メタグロスのダイアースが77.4 ~ 91.3%で、C0ドラパルトのなみのりが23.6 ~ 27.9%で確1を取れます。
セキタンザンが耐久に振っている場合は一気に不利になりますが、CSベースのセキタンザンが多く何とかなることが多かったです。
ドラパルトがダイマックスしてきた場合は、セキタンザンがタスキであることが多く、セキタンザンの蒸気機関を考慮する必要がなくなるため、裏のキュレム、悪ウーラオスで縛ることができ、ドラパルトへは電磁波が入っているためキュレムの流星群や悪ウーラオスの暗黒強打、オーロンゲのソウルクラッシュで縛ることができるため、そこまで不利にはなりませんでした。
セキタンザンとドラパルトさえ倒せれば、裏のキュレム、ヒートロトムでザシアンを相手することができるため、オーロンゲ+メタグロスでセキタンザン対策ができたのは良かったと思います。
🔴悪ウーラオス@タスキの採用
相手の悪ウーラオスが厳しいため、後投げもサイドチェンジもこの指もできるトゲキッスを採用していましたが、ザシアン+悪ウーラオスの盤面にキュレム+トゲキッスだと両縛りされるので意味がないと思い、トゲキッスを解雇しました。
この構築はキュレムに火力を依存しておりキュレムが倒されると一気に不利になることが多く火力要因が必要だと思っていました。
特にキュレムが倒れた後の霊獣ランドが非常に重いことが問題でした。
そこで安定した火力を出せる悪ウーラオスを採用しました。
タスキを持つことでザシアン+悪ウーラオスにも隙を見せない動きができました。
サイドチェンジが有用に働かない黒バドとカイオーガに確実に仕事ができる点も強かったです。
性格は、霊獣ランドに役割を持たせるため、霊獣ランドの上を取れる陽気での採用となりました。
他にもディアルガや、ポリゴン2などキュレム、レジエレキだけでは厳しいと感じていたポケモンへの攻撃補完として非常に役に立ってくれました。
特にリザバナグラードンの構築にはよくポリゴン2が入っていますが、構築単位でリザードンが重く、キュレムで相手をするしかありません。
しかし、相手のポリゴン2がサイドチェンジを打ってくるとダメージレース的にかなり厳しかったので、暗黒強打やインファイトでポリゴン2とリザードンの両方に圧力をかけれる悪ウーラオスは構築の火力としていい仕事をしてくれました。
⭐個体解説
1.レジエレキ
158(20)-x-90(156)-152(252)-71(4)-253(76)
性格:臆病
特性:トランジスタ
持ち物:命の珠
調整
S:準速レジエレキ抜き
HB:A194きせきのたねゴリランダーのグラススライダー確定耐え。(A244ザシアンのきょじゅうざんも耐える、A200悪ウーラオスの不意打ちも耐える。)
C:特攻全振り→Hザシアンに低乱数1(18.8%)、手助けダイサンダーで確1。
レジエレキのダイサンダー+キュレムのフリーズドライが相手のザシアン+霊獣ランドorトリトドンに刺さり、上からの圧力が強いと感じました。
レジエレキの性格を控え目にするとダイサンダーでザシアンを75%の高乱数で倒すことができますが、相手のザシアンは控え目珠ダイサンダーで倒されることを警戒してくるため、守るか裏の地面に引くという選択を取ってくることが多く、この構築で採用している臆病のレジエレキでも問題はありませんでした。
それより相手のレジエレキと対面したときに、相手のレジエレキが控え目であることが多く、レジエレキ+悪ウーラオスのような並びがキツいと感じ、準速レジエレキ抜きの臆病個体を採用としました。
HBラインはザシアンや悪ウーラオスの攻撃を余裕を持って耐えれるようにかなり振りました。
ワザ構成は、エレキフィールド下で高火力を出せるライジングボルトと、キュレムや悪ウーラオスをサポートできるエレキネット、ダイマして耐久値を上げつつダイアタックで相手のSを落とすための破壊光線、そして守るとなりました。
ダイアタックは霊獣ランドやトリトドンにもかなりダメージが入るためレジエレキが相手の地面にも仕事をすることができました。
2.ホワイトキュレム
201(4)-x-110(0)-222(252)-120(0)-161(252)
性格:臆病
特性:ターボブレイズ
持ち物:ラムのみ
調整
S:最速
C:全振り
H:余り
この構築はキュレム以外に霊獣ランドを見れるポケモンが少なく、オーロンゲのS操作ワザが電磁波のため、霊獣ランドが重くなります。
そこで霊獣ランドを確実に抜くために最速での採用となりました。
Sを最速にすると残りの努力値で耐久調整をしても意味がないため、Cに全振り、残り4をHに振ることになりました。
臆病の火力でもH無振りダイマ霊獣ランドにフリーズドライで確1を取れるため火力不足は感じませんでした。
ワザ構成は、ヒートロトム、ザシアンへの打点として大地の力が確定、守るも確定で、残りは、フリーズドライ、吹雪、流星群が候補になりました。
霊獣ランドへは前述の通りフリーズドライで十分で、ダイマが切れたカイオーガへの打点としてもフリーズドライが欲しく、トリトドンを早期に処理するためにも必要なので、フリーズドライが採用となりました。
残り1枠で、流星群と吹雪の選択ですが、ダイマカイオーガへはこちらがダイマしないでフリーズドライを打つだけではダメージレースで押し負けることになり、ダイアースを打ってもダメージレースが厳しいため、ダイドラグーンの流星群を採用となりました。
また、白バド対策にダイドラグーンは必要なので、吹雪の採用を見送りました。
もし、アローラキュウコンなどあられ要因を入れるなら吹雪の採用で良かったと思います。
しかし、キュレムはザシアンのきょじゅうざん、悪ウーラオスのインファイト、エルフーンのムーンフォース、ドラパルトのダイドラグーンなど、上から弱点ワザが次々に飛んでくるため、キュレムが攻撃を1回でも外すと一気に不利になるので、吹雪は採用しませんでした。
持ち物はリザバナグラードン、コータスブラッキーへの対策としてラムのみです。
リザードンが構築単位で重く、グラードンもダイマを切られると重いため、フシギバナやブラッキーの眠り粉、欠伸を無視しながらリザードン、グラードンを狙う必要があり、ラムのみか防塵ゴーグルが候補となりました。
防塵ゴーグルではコータスやブラッキーの欠伸を防ぐことができなくて負けたことがあり、最終的にラムのみになりました。
防塵ゴーグルと違って、ラムのみは眠り粉を25%で避けて温存できる可能性がある点も良かったです。
3.ヒートロトム
157(252)-x-127(0)-168(220)-127(0)-111(36)
性格:控え目
特性:ふゆう
持ち物:オボンのみ
調整
S:電磁波で最速ザシアン抜き
H:全振り
C:残り
ザシアンに強い枠で、サイドチェンジをすることでキュレム、レジエレキ、悪ウーラオスなどの行動回数を補佐する役割を持って、非常に働いてくれたポケモンです。
努力値調整はテンプレです。
ワザ構成は、ザシアン、白バドへの役割遂行としてオーバーヒート、味方の行動回数を増やすためのサイドチェンジ、削れたザシアンへの外しがない10万ボルトを採用しました。
残りは悪だくみがテンプレですが、この構築では手助けを採用しました。
手助けの採用理由は以下の通りです。
【 1 】白バド構築の初手ミミッキュガエンに対して
手助け+キュレムのダイアイスでH振りミミッキュをターボブレイズで化けの皮を貫通してほぼ確1を取れます。
ミミッキュはD116以上で乱数になりますが、Dにそこまで振っているミミッキュとはほぼ当たりませんでした。
上位帯ではゴリランダーのキョダイコランダ+手助けでミミッキュを確1で倒すムーブがあるようで、そのことを理解している人は警戒して白バドに引いてくることがありましたが、基本的にはミミッキュを確1で飛ばしてトリルを防げることが多かったです。
【 2 】 レジエレキのダイサンダー、悪ウーラオスの暗黒強打、キュレムの大地の強化
・レジエレキが控え目でなく臆病なのでエレキフィールドがない状態ではHザシアンへ少し火力が足りませんが、それを補うことができました。
・悪ウーラオスの暗黒強打をダイマ白バドが余裕で耐えてきますが、手助けを入れることで相手が想定している以上のダメージを与えることができました。
・キュレムの大地の力でガオガエンへのダメージを伸ばすことができ、ダイアースでオボンを貫通して倒しきることができました。
持ち物はザシアンと取り巻きへ役割を持つことが一番必要なため、テンプレの防塵ゴーグルではなくオボンのみできょじゅうざん+聖なる剣だったり、霊獣ランドの岩雪崩を複数回耐えられるようにしました。
4.悪ウーラオス
176(4)-182(252)-120(0)-x-80(0)-163(252)
性格:陽気
特性:ふかしのこぶし
持ち物:きあいのタスキ
調整
S:最速
A:全振り
H:残り
キュレム以外の火力要因として役に立ってくれました。選出率もかなり高く、どの構築に対しても最低限の仕事をこなしてくれました。悪ウーラオスがいないときつかった構築は以下のようなものです。
・カイオーガ、黒バドなどのサイドチェンジが有用に働かない全体ワザ持ち伝説の構築
・ポリゴン2入りの構築→ディアルガや白バド、リザードンなど、ホワイトキュレムがタイマンで倒すのに余裕がないエースポケモンと対峙したとき、ポリゴン2がサイドチェンジをしてきて更に不利な択をしかけてくるが、悪ウーラオスのインファイトと暗黒強打で五分の勝負ができる。
悪ウーラオスはこの構築では陽気の最速で採用しました。もともと火力重視で意地っ張りでの採用でしたが、キュレム以外で霊獣ランドを倒すのには時間がかかりキュレムは倒されやすいポケモンのため、霊獣ランドに上から攻撃を通す必要があり、陽気の採用となりました。
5.オーロンゲ
201(244)-141(4)-100(116)-x-121(116)-84(28)
性格:慎重
特性:いたずらこころ
持ち物:光の粘土
調整
S:電磁波で最速100族抜き
HD:雨下C202カイオーガ@しんぴのしずく持ちのダイストリームを光の壁込みで最高乱数以外耐え。(潮吹きも耐える。)
HB:余り(A172最速ドラパルトのダイジェを確3。)
A:更に余り
黒バドやカイオーガ、悪ウーラオス、セキタンザン軸を対策できるこの構築の軸となったポケモンです。
Sは構築単位で重いリザードンやパルキア、ガラルサンダーの100族を電磁波の麻痺時に抜くことができるように少し振りました。他にも、100族→エンテイ、ボーマンダ、ウルガモス、97族→悪水ウーラオス、ルナアーラ、95族→ホワイトキュレム、ブラックキュレムに上からソウルクラッシュを打てるようになったので、S振りは役に立ちました。またS振りのおかげで無振りガオガエンを抜くことができて、先に猫騙しを打つムーブを取れることも強かったです。
ワザ構成は、構築経緯のセキタンザン対策のところでも書きましたが、電磁波、猫騙しが必須でした。残り2枠はサイドチェンジしても意味がない全体ワザ持ちの黒バドとカイオーガを構築単位で見るための光の壁と、ディアルガやパルキア、カイオーガのCを下げたり、悪ウーラオスへの打点となるソウルクラッシュとなりました。
この構築は構築単位でドラパルトが重く、リフレクターが欲しい盤面がありましたが、切れるワザがなく、ドラパルトへは電磁波さえ入れたら悪ウーラオスやキュレムでも対応できるようになるため、リフレクターは不採用となりました。怖い顔でなく電磁波を採用したのもドラパルトに役割を持たすためです。
猫騙しは、前述した水ウーラオス+セキタンザンのために採用したワザですが、汎用性が高くよく使えました。
猫騙しがあるおかげで、ザシアン構築に対して、オーロンゲ+キュレムのようなザシアンに不利を取る先発も可能になり、実際にはほとんどやりませんでしたが、猫+大地、電磁波+大地でザシアンを縛ることも可能になりました。
悪ウーラオスへも猫+ダイアイスorダイドラグーンでタスキを貫通して倒すこともできました。
猫騙しのおかげでキュレムの行動回数が増えたので採用して良かったと思います。
持ち物は特に欲しいアイテムが思いつかなくて、取りあえず光の粘土にしました。
カイオーガ構築において、カイオーガの横のポケモンも厄介で無視することができず、カイオーガを倒すまでに時間がかかったため、光の粘土の採用で良かったと思います。
6.メタグロス
171(124)-205(252)-150(0)-x-110(0)-107(132)
性格:意地っ張り
特性:クリアボディ
持ち物:弱点保険
調整
S:電磁波で麻痺した最速ドラパルト抜き
A:全振り
H:余り
キュレム構築で厳しいところ(セキタンザン、ゼルネアス)を対策してくれたポケモンです。またヒートロトムと同様サイドチェンジできょじゅうざんを受けることができるポケモンなので、キュレムの行動回数を増やすことに役立ちました。
Sはドラパセキタンザンを対策するために、オーロンゲの電磁波で最速ドラパルトを抜けるラインまで振りました。
Aはドラパセキタンザンのダイマセキタンザンをダイアース+C0ドラパルトのなみのりで倒すために削ることはできませんでした。
思念の頭突きは水ウーラオス+セキタンザンの水ウーラオスをオーロンゲの猫+ダイサイコで倒すために採用しました。
セキタンザン対策の詳細は構築経緯の🔴セキタンザン対策のところで記載したとおりです。
セキタンザンに限らず、白バド構築へはキュレムより刺さりがいい時にダイマ枠として初手に選出しました。
ザシアン構築へもサイドチェンジできょじゅうざんを受けたり、悪ウーラオスに対して、サイドチェンジで暗黒強打を味方のオーロンゲが受けてオーロンゲで悪ウーラオスを攻撃するような動きもできて優秀でした。
メタグロスのサイドチェンジはヒートロトムのサイドチェンジと違い全然読まれませんでした。(またはサイドチェンジを読んでいてもサイドチェンジ無しのプレイングの方が安定行動となるため、サイドチェンジ無しでの行動選択を取ったプレイヤーが多かったのかもしれません。)
サイドチェンジが有用だなと思った盤面の一例ですが、
相手がいたずらこころ化身ボルトロスと削れたザシアンで、こちらが削れたレジエレキとメタグロス盤面の時、怖い顔をサイドチェンジをしたメタグロスがクリアボディで無効にして受け、レジエレキのSが下がるのを防いでザシアンをライジングボルトで倒しきる動きなどがありました。
HPが1でも残っていればメタグロスは最後まで仕事をしてくれました。
⭐選出と立ち回り
🔵対 カメックスザシアン
など。
【 1 】
先発→レジエレキ、キュレム
後発→ヒートロトム、悪ウーラオスorオーロンゲorメタグロス
【 2 】
先発→オーロンゲ+キュレム
【有利】
初手にザシアンが来た場合は、ザシアン方向にダイサンダー+フリーズドライが刺さります。相手の初手にヒートロトムがいる場合にサイドチェンジをしてきたら、ダイサンダーがヒートロトムに半減で入りますがほぼ確2にできるので問題ないです。
霊獣ランドが重いのでホワイトキュレムで倒すか、悪ウーラオスの暗黒強打で縛れるまでHPを削る動きが必要でした。
相手の化身ボルトはかいでんぱを打ってきますが、メタグロスやヒートロトムのサイドチェンジで、レジエレキ・キュレムに入るのを防いだり、1回ぐらいかいでんぱを受けてもレジエレキは火力を出せるためあまり問題ではありませんでした。
カメックスはオーロンゲの光の壁やソウルクラッシュで潮吹きのダメージを軽減できるので、わりと無視できました。
相手にオーロンゲがいる場合は初手で出てくることが多かったため、【2】のようにこちらも初手にオーロンゲを出して、猫騙しで相手のオーロンゲのソウルクラッシュや光の壁を防ぎました。
【2】の選出で初手にザシアンが来ても猫騙しで1ターン目はしのぎ切ることができ、裏にヒートロトムとメタグロスのどちらかか両方を控えていれば、きょじゅうざんを受けることができます。
また次のターンにサイドチェンジの択を仕掛けることもできて、うまくまわすことができました。
電磁波が効かない霊獣ランドを早期に倒すことが最も重要で、レジエレキはダイマを切って、かなり雑にダイサンダーとダイアタックを打ちますが、キュレムは倒されないよう、温存することで有利を取ることができました。
相手がレジエレキの圧力に痺れを切らしてキュレムが場にいる盤面でダイマを切ってきた場合はフリーズドライでダイマごと確1にでき、そのターンにキュレムがきょじゅうざんで倒されても裏のポケモンで有利を取れました。
🔵対 トルネカイオーガ
など。
先発→オーロンゲ、キュレム
後発→悪ウーラオス、レジエレキorメタグロスorヒートロトム
【有利】
普通、伝説相性が有利だと構築単位では不利になることが多いのですが、トルネオーガへはオーロンゲのおかげで有利を取ることができました。
オーロンゲが猫を化身トルネ方向に打つことで初手追い風を防ぎ、ダイドラグーンをカイオーガに打ち潮吹きのダメージを軽減するか、光の壁を貼ってダイアイスでトルネロスを早期に倒すかの立ち回りをしました。
追い風を防ぐことは厳しく、光の壁でキュレムのHPが削られすぎないよう立ち回りをすることが必要でした。
オーロンゲは集中されない限り初手に猫騙しを打つ余裕があり、猫騙し→光の壁→電磁波をカイオーガに打ち、キュレムが過労死した後でも、悪ウーラオスが縛れるようになるため有利を取れました。
レジエレキとメタグロスはメタグロスの方が選出することが多かったです。
オーロンゲは相手の追い風ターンが残っている状態で退場することが多いため、裏がレジエレキだとキツいことが多かったです。メタグロスだとHPが潮吹きで削れて暴風を集中されるキュレムをサイドチェンジで守ることができたので、4体目はメタグロスを選出することが多かったです。
🔵対 リザバナグラードン
など。
先発→キュレム、レジエレキ
後発→悪ウーラオス、残り1体はオーロンゲが多い。
【五分五分】
リザードンが重く、リザードンにダイマを切られることが多かったです。
オーロンゲが光の壁をしても晴れキョダイゴクエンのキュレムへのダメージ量が多く不利になるため、初手はキュレム+オーロンゲではなく、キュレム+レジエレキでグラードンとリザードンの両方に圧力をかける先発の方が多かったです。
ポリゴン2がいた場合はサイドチェンジでキュレムの攻撃を防がれることが多く、更に厳しい立ち回りになりました。
グラードンを早期に倒すことができて、あられ状態にできればレジエレキが倒されても何とかなることが多かったため、グラードンを倒すことを第一優先としました。
キュレムがグラードンを倒せずに先に倒されてしまうと不利でしたが、グラードンを倒せているとキュレムが倒れても裏の悪ウーラオスで挽回できたので立ち回りに注意しました。
🔵対 グドラカイオーガ
など。
先発→キュレム、オーロンゲ
後発→悪ウーラオス、残り1体
【微有利】
相手は素直にグドラオーガでくることが多く、電磁波+ダイドラグーンでキングドラを集中します。
マッチングしたキングドラへは全て確1をとれました。
仮にキングドラがタスキ持ちだったときは相手のダイドラグーン+潮吹きを耐えなかっ場合、カイオーガを削れていないので厳しい立ち回りになりますが、ほとんどのキングドラは珠持ちだったので何とかなりました。
良くも悪くも短期決戦となりました。
🔵対 白バドミミッキュガエン、レジエレキ悪ウーラオス【スイッチトリル】
など。
【五分五分】
相手の初手がミミッキュガエンでくるか、レジエレキ悪ウーラでくるかで大きく変わってきますが、だいたいはミミッキュガエンで来ることが多かったです。ヒートロトムの手助け+キュレムのダイアイスでだいたいのミミッキュを一撃で倒しトリルを貼らせないことができたので、後は手助けダイドラグーンで白バドを削りながら、悪ウーラオス圏内に持ち込めたら勝てることが多かったです。【詳細はヒートロトムの型紹介のところに記載】
レジエレキ悪ウーラオスで来た場合は、サイドチェンジを決めてダイアイスでタスキごと悪ウーラオスを倒す択勝負になります。
🔵対 白バドサマヨール・ポリ2、イエッサン♀レヒレ、バナコータス【限界トリル】
+ など。
【微不利】
サマヨールがトリルを使ってくる場合はトリルのほかに鬼火、サイドチェンジを使ってくるためメタグロスが少し不利になります。
ポリ2がトリルを使ってくる場合は悪ウーラオスがインファイトで倒しきれないため、これも不利になります。
サマヨールは影うちやシャドーパンチで、ポリ2はシャドーボールで白バドの弱保を起動してくるため、メタグロスはダイスチルでBを上げておく必要があります。
しかし、裏にコータスがいる場合はダイアースも積む必要があるため、不利な戦いを強いられます。
ヒートロトムは一見白バドに有利に見えますが、弱保ダイアイスで倒されることが多く、手助けかサイドチェンジで火傷状態のメタグロスを助けるために選出をしています。
🔵対 黒バド構築、リザードンなど晴れ要因あり
+ など。
先発→レジエレキ、キュレム
後発→悪ウーラオス、オーロンゲ
【微不利】
黒バドだけならオーロンゲを軸に戦うことで五分の戦いができますが、黒バド構築にリザードンが入っていることが多く、晴れリザードンは構築単位で重いため不利な戦いになることが多かったです。
相手の初手はリザ+αであることが多く、黒バド初手でも対応できるレジエレキを先発に出すことが多かったです。
レジエレキが通っていればレジエレキにダイマを切りますが、黒バド構築はもちろんレジエレキの対策はしているため、多くはキュレムにダイマを切りました。
リザードンとのタイマンでキュレムが大きく削れた場合、黒バドの起点になるため、裏に電磁波でSを奪えるオーロンゲや、不意打ちで殴れる悪ウーラオスをおくことが多かったです。
バナコーポリ2の並びが入っているときは、トリルコータスと黒バドの両対応することが難しく厳しい立ち回りを強いられました。
🔵対 セキタンザン+ザシアン
or 、 or など。
先発→オーロンゲ、メタグロス
【有利】
相手目線で高速岩タイプはかなりささっているので、ほぼ先発でセキタンザン+起動役で選出されました。
構築経緯のところに書いたように、アクジェ+セキタンザンとドラパセキタンザンは対策をしているため、メタグロスが生存している中でセキタンザンを倒すことができ、裏のザシアンにも圧力をかけることができて有利に立ち回れました。
相手の伝説枠が黒バドの場合でもメタグロスが先にダイアースを積んでいていて、オーロンゲが光の壁を貼っている状態なので有利です。
🔵対 ラプザシ
など。
先発→キュレム、レジエレキ
【不利】
あまり当たらなかったため、ラプラスの対策を特にしていませんでした。
レジエレキは相手のライチュウやトゲデマルの存在でダイマを切ることをけん制されているため、キュレムでダイマを切ることになります。
そうするとラプラスを早期に倒すことができなくてかつ壁も貼られている状態になります。ダイストリームがヒートロトムとメタグロスにささるため、サイドチェンジを含めてもザシアン+ラプラスの並びを倒しきることが難しかったです。
+
先発→オーロンゲ、キュレム
【微不利】
先発トルネオーガに対応するこちらの先発はオーロンゲとキュレムで、ギガスドガスで来られた場合はキュレムのダイドラグーンでレジギガスのAを下げオーロンゲが生存するよう立ち回ります。
ダイアタックのS下降の対策は電磁波でできますが、いたずらこころが化学変化ガスで消されているため、オーロンゲが狙われ続けると光の壁を貼れないかもしれません。光の壁がないと裏のトルネオーガに対して削れたキュレムでは不安が残るため、厳しい立ち回りとなります。
🔵対 ディアルガ構築
など。または 入りも。
先発→メタグロス、オーロンゲ
【五分五分】
オーロンゲで光の壁を貼り、メタグロスが相手のディアルガの弱保に触れないようにダイマックスを切っていきます。
ポリ2のサイドチェンジに気を付けて、相手のヒートロトムをダイサイコで倒すことができれば有利を取ることができます。
ヒートロトムとトリトドンの両方がいる場合はキュレムを出すこともありますが、基本的には選出しませんでした。
相手のヒートロトムからメタグロスを守るために、サイドチェンジを持っているヒートロトムを4体目に選出することが多かったです。
🔵対 ゼルネアス構築
など。
先発→メタグロス、ゼルネアスのジオコンの隙を作るポケモンに有利なポケモン
後発→刺さっているポケモン
【微有利】
メタグロスが倒されるとゼルネアスのジオコントロール後のマジカルシャインで全員倒されるため、メタグロスが生存するよう気を付けて立ち回ります。
幸いにもゼルネアスはジオコントロールを積み、自身はほとんどダイマしてこないため、メタグロスが倒されないよう立ち回りを気を付ければ負けることはありませんでした。
ウルガモスやモロバレルへの打点としてダイサイコが良かったです。
⭐終わりに
ここまで閲覧ありがとうございました。
ホワイトキュレムはどの伝説ポケモン相手にもそこそこ戦えたので、環境的には刺さっていたと思います。
また、今までサイドチェンジを使ったことがなかったのですが、基本的にサイドチェンジを使われない読みで相手は動いてくるため、刺さりやすく非常に強力だと認識しました。
2月からはGSルールということで、また環境が変わるのが楽しみです。
伝説1体ルールが今月1月で最後なので、シーズン26は2桁帯を維持できるように目指します!